ツツジやサツキのお手入れについて

5月ごろになると、あちらこちらでツツジやサツキが綺麗に咲き誇って
とても綺麗なものです。

育てやすく、比較的手入れもしやすいツツジやサツキはお庭だけじゃなく
街路や公園など公共の場でもよく見かけます。

花の種類も豊富で華やかなツツジやサツキは
サクラと並んで日本で最も植えられている花木とも言われています。

今回はツツジやサツキのお手入れについて書いてみようと思います。

植え付け・植え替え

植え付けや植え替えについては、花が咲く前の3月〜4月か
花が咲き終わって少し落ち着いた9月以降寒くなる前が良いと思います。

水捌けの良い半日陰の場所を選べば
あまり失敗することなく植え付けや植え替えができます。

花の付きが悪くなってきた時に、植え替えをして根をほぐしてやると
花の付きが良くなることもあるので
気になる方は植え替えをしてみるのも良いと思います。

剪定について

ツツジやサツキは花が落ちると比較的早く次の花芽をつけるため
花が咲き終わったらすぐに剪定するのが良いとされています。

開花時期は種類により異なりますが
4月〜6月ごろに花を咲かせるものが多いです。

剪定時期の目安としては、8割以上花が落ちたら始めて良いと思います。
花が終わった枝から少しづつ切っていけば木の負担も少なく
切りすぎなどの失敗も防ぎやすいです。

咲き終わった花や枯れた枝を丁寧に取り除くだけでも効果がありますが
ツツジやサツキは切った枝から新しい芽が伸びるので
伸びた表面を切り整えるイメージで切ってやると翌年もこんもりと茂って綺麗に見えます。

樹形を変えたり小さくしたいとき

樹形を変えるような強い剪定をすると
木の体力が持たずに枯れてしまうことがあるため注意が必要です。
また、枝を切りすぎるとしばらく花の付きが悪くなることもあります。

なのであまりお勧めはできませんが、
どうしてもという場合は比較的に木の体力に余裕がある
開花前の3月から4月あたまくらいまでにやるのが良いと思います。

肥料について

ツツジやサツキの肥料は「お礼肥」「秋肥」「寒肥」の3回に分けて与えます。
木の様子を見て追加することもありますが
基本的にはこの3回で十分だと思います。

ツツジやサツキは根が傷つきやすいので、埋めるタイプのものよりは
土の表面に撒くタイプのものがお勧めです。

お礼肥

花が咲き終わったタイミングで与えます。
油かすの有機肥料など、疲れた木の回復を促すよう
ゆっくりと作用する肥料を選んでください。

剪定の時などに一緒にやると良いと思います。

秋肥

この頃は夏の暑さが長引くこともあるので
神奈川あたりでは10月くらいにやるのが良いと思います。

秋肥は冬の寒さに備えて木に少し栄養を与えるくらいの気持ちで
緩効性の置き肥などを与えるのが良いと思います。

リン酸やカリウムを含むものを選ぶと花芽の形成を助けますが
この時期に与えすぎると、花芽がつくのを
かえって阻害してしまうこともあるのでほどほどに与えてください。

寒肥

寒さに耐えた木に対し、開花に備えて栄養補給してあげるくらいの気持ちで
緩効性の置き肥やリンを含む有機肥料を与えると良いと思います。

暖かくなる前の2月くらいに与えると
暖かくなった頃に花や葉が綺麗に成長してくくれます。

まとめ

ツツジとサツキはどちらもツツジ科ツツジ属の植物で
サツキはツツジの一種です。
子供の頃に花の蜜を吸った思い出のある方も多いのではないでしょうか。

ちなみに子供達が蜜を吸っているのはツツジの花が多いです。
「オオムラサキツツジ」や「ヒラドツツジ」など、花も大きく蜜も多いので
より甘みを感じやすいのだと思います。

とはいえ、ツツジ科の植物には毒のあるものもあるため
今では蜜を吸うことは推奨されてないようです。

桜の花が終わってから夏の花が咲くまでの間
比較的長い期間花をポンポンと咲かせてくれるツツジやサツキは
春にお庭などを華やかに彩ってくれる大変重宝される花木です。

特にサツキは旧暦の5月(皐月)から名前がつけられるくらい
まさにこの時期を象徴する花と言えると思います。
(旧暦の5月は今の暦だと6月の上旬にあたります)

ツツジやサツキ以外でも、花木の花がなかなか咲かないなど
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