花後から始まる紫陽花の手入れについて

梅雨の庭を彩ってくれた紫陽花も、そろそろ花の終わりを迎えています。
花が終わった今頃が、紫陽花のお手入れのベストタイミングです。
見頃が過ぎた紫陽花をそのままにしておくと、見た目も良くありませんし
枝が込み入ったまま夏を迎えてしまうと
風通しが悪く病気になってしまうこともります。
また、花後の紫陽花は、見えないところで次の季節の準備を始めています。
この時期のお手入れは来年の花の付きにも影響をあたえるのです。
紫陽花にも種類があります
紫陽花には大きく分けて「旧枝咲き」と「新枝咲き」があります。
簡単に言うと、旧枝咲きは「去年伸びた枝に花芽がつく」タイプ
新枝咲きは「今年伸びた枝に花が咲く」タイプです。
代表的なのは
- 旧枝咲き:ホンアジサイ(いわゆるよく見る丸い紫陽花)、ガクアジサイなど
- 新枝咲き:アナベル、アメリカアジサイなど
- 両方咲く:最近人気の「エンドレスサマー」などの四季咲き品種
花後すぐのお手入れが効果的なのは「旧枝咲き」タイプです。
種類がわからない場合など、見分け方のコツとしては
開花時期が梅雨入りよりも早いものは旧枝咲きのものが多いです。
また、名前に「アナベル」や「インクレディボール」など
洋名がついているものは、新枝咲きのものが多いです。
紫陽花のお手入れ方法
旧枝咲きの場合は「花後すぐ」剪定
旧枝咲きの場合は「花後すぐ」剪定するのが良いと思います。
遅れると、来年の花芽を切ってしまいます。
目安としては、花のすぐ下の2節目あたりで切るのが良いと思います。

新枝咲きであれば、冬〜早春に剪定しても翌年しっかり咲きます。
株を小さくしたい場合は株元から2~3節残して剪定します。
形を整える場合は芽が出ている節の少し上を切ると花が咲きやすくなります。
種類によって剪定の時期も切る位置も少し違ってきます。
夏~秋:見守る季節
剪定後は、追肥や水やりは基本控えめで構いません。
真夏の直射日光で葉が焼けるようなら、軽く遮光してやるといいでしょう。
秋口には葉が色づいて落ち始めますが、病気でない限り自然の流れです。
掃除をしながら静かに見守ります。
冬:少し寒さ対策してあげる
紫陽花は比較的寒さに強いのですが、鉢植えの場合は軒下などに移動しておくと安心です。
地植えの場合は、そのままでも大体問題ないと思いますが
心配であれば藁などで根元を覆うのも一つの手です。
春:芽吹きと共に準備開始
新枝咲のものは、3月頃 芽が付き出す前に整枝すると形よく育ちます。
芽をよく見て、元気な芽を残しつつ不要な枝を整理します。
暖かくなってきた頃に追肥を一回すると、花が綺麗に咲きます。
リン酸を含む緩効性の肥料がおすすめです。
だたし、肥料をあげすぎると葉ばかり大きくなってしまったり
土壌のpHに影響して花の色が濁ってしまうこともあるので
ほどほどにあげてください。
まとめ
近年、いろんな種類の紫陽花が増えて
見比べるのもとても面白いなと思います。
小ぶりなものや花火のようにパラパラと咲くもの
小鞠のように小さなまとまりがたくさんつくものなど。
憂鬱な雨の季節に、静かに咲いて庭を明るくしてくれる紫陽花。
優しい色が多く、花の色が変化してくのも楽しいものです。
この時期の紫陽花のお手入れは、来年の花に影響しますが
暑い中での庭仕事はなかなか厳しいものでもあります。
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